RoadsterがGame Winnerをとらえ、サンタアニタダービーを制覇。

デビュー前からすでにJustifyの「後継者」と評されていたRoadsterであるが、その前評判に違わぬ能力を披露し、自身もクラシック戦線に名乗りを上げた。このBob Baffert調教師の管理馬は、チャンピオンでもある同厩のGame Winnerに競り勝ち、総賞金$1,000,351のサンタアニタダービー (G1) を制覇。ケンタッキーダービー (G1) の出走権を手中に収めることに成功した。

Justifyがそうであったように、Roadsterも持ち点ゼロでサンタアニタダービーを迎えた。故に、チャーチルダウンズ競馬場、つまりケンタッキーダービーへ向かうにはここでの好走が必須であった。Roadsterはしかし、Justifyとは違い2歳時における出走歴を有していた。デルマー競馬場で鮮やかなデビュー勝ちを飾ったものの、デルマーフューチュリティ (G1) では人気を裏切り、Game Winnerの3着に終わっている。だがしかし、この時の敗因がノドの問題に由来するものであったことが後に判明すると、小さな外科的手術が施された。そして、それが功を奏したようで、3月1日に行われたサンタアニタ競馬場での条件戦で、復帰初戦を勝利で飾った。

サンタアニタダービーの枠順が発表され、Roadsterのそれが内枠に決まると、戦術も自ずと明白になったかと思われた。つまり、同馬が生来のスピードを有していた点、是が非でもポイントを獲得する必要に迫られていた事実を鑑みるに、同馬は少なくとも先行するものと、誰もが信じて疑わなかった。だがしかし、ゲートが開くや否やその筋書きは書き換えられることになったのである。スタートを決めたRoadsterであったが、殿堂入りジョッキーのMike Smithは自身の騎乗馬を後方に下げたのである。

代わって先頭に躍り出たのは、Nolo Contestoに終始突かれたInstagrandであった。そしてその間、1.5倍の1番人気に支持されたGame Winnerは外目から先頭を追走することに注力していた。直線に向き、Instagrandがそのリードを拡げようとするも、Game Winnerが後ろから迫ってくる。

その時すでに、Roadsterのギアはオーヴァードライヴに入っていた。向こう正面からコーナーに入った時点では上位との差があった同馬だが、Speedway Stable所有のこの牡馬はしかし、気付いた時には3頭による優勝争いの一角を占めていたのである。その中では、Instagrandのスタミナが真っ先に底をついた。つまり、優勝の行方はBaffert調教師が管理する2頭に絞られたのである。そしてどちらの馬も、自身の管理調教師に、最多記録となる9度目のサンタアニタダービー優勝を届けようと必死であった。

必死に抵抗するGame Winnerであったが、半馬身差で勝ち名乗りを挙げたのはRoadsterの方であった。この1800m戦の勝利で100ポイントを獲得した同馬の勝ち時計は、1:51.28。これは、サンタアニタ競馬場の馬場状態が如何にスローで推移しているかを如実に物語っている。なお、2着のGame Winnerは40ポイントを獲得。総持ち点85ポイントを携えて、チャーチルダウンズ競馬場へ向かうことになった。

来る5月4日に6度目のケンタッキーダービー制覇を目指すこととなった殿堂入り調教師のBaffert師は、このワンツーについて「彼らは2頭の非常に優れた競走馬です」と述べた後、こう続けた。

「Game Winnerは1頭になると遊びます。ですから、彼には相手が必要です。2頭とも非常に良いレースをしました。ここの競馬場の馬場は深く、時計は出ません。ですが、それは安全だということです。そして我々は、それを求めてここに来ました。ですから、大変満足しています。Roadsterにとって、1着、最低でも2着が必要なことは理解していました。Game Winnerは最後まで諦めない姿勢を見せてくれました。素晴らしいフィニッシュでした。残り200mの地点で、私自身の勝利は確信しました。ですが、どちらが勝つのかは分かりませんでした。どちらの馬にも2000mは向くと思います。Game Winnerは、ここを叩いて良化するでしょう」

「Roadsterは、馬格では劣ります。ですが、以前から素質の片鱗を見せてくれていました。我々としては、彼の復帰そのものに幸せを感じます。というのも、デルマーの後に行ったあの手術が首尾良く終わる保証はどこにもなかったからです。従前より悪化する可能性だって、十分ありました。ですから、執刀医には感謝してもしきれません。彼は、その分野における最高の人材のひとりです。現在、Roadsterの呼吸に問題はありません。同馬は今日、自身が大舞台で戦える器であることを、自ら立証しました」

「ジョッキーには何ら指示を与えませんでした。Game WinnerのRosarioも、RoadsterのSmithも、最高のレベルで戦ってきたジョッキーです。彼らはともに、自身の騎乗馬のことを熟知しています。我々の仕事は、管理馬をハッピーに、そしてヘルシーに保ち、ジョッキーたちに安心して楽しんで乗ってもらうこと。それらは決して簡単ではないが、それが実現した際の気持ちは何物にも代えがたい。ですから今日は、最高の1日でした」

「ファンの皆様にも感謝します。彼らは(サンタアニタ競馬場における数多くの競走馬死亡事故について)色々なことを見聞きしてきたでしょう。それにも関わらず、今日こうして競馬場に集まってくれました。彼らはここで、良い競馬が観たかったのです。今年のサンタアニタダービーを、彼らは決して忘れないでしょう。彼らファンは、我々競馬関係者が、とどのつまりホースラヴァーであることを知ってくれています。寝ても覚めても我々の脳裏に馬たちがいることを、彼らは知ってくれています。そんな彼らの存在が、今日という日を最高のものにしてくれました」

なお、2着からさらに1馬身3/4差離された3着となったInstagrandは20ポイントを獲得。これで総持ち点を30とした同馬であるが、同馬のオーナーであるLarry Bestと管理調教師のJerry Hollendorferが同馬を引き続きダービー戦線に留めるのであれば、残念ながらこれは、現時点のポイント順では出走不可の23番目に相当する。

上位3着の馬たちは別次元の競馬をした。4着に終わり10ポイントを獲得したNolo Contestoは、3着からさらに5馬身1/4差つけられて入線。その後に続いたのは、ともに人気薄のSynthesisとMore Iceであった。

最新ニュースと情報を購読する:
Thank you to our sponsor