2019 American Road to the Kentucky Derbyのイヤーエンド回顧

2018年のブリーダーズCジュヴェナイル (G1) の覇者Game Winnerは、その勝利でエクリプス賞の最優秀2歳牡馬に選出されることがほぼ確実視されている。そして、このCandy Ride産駒は1月1日に訪れる自身の3回目の誕生日を、2019年のRoad to the Kentucky Derbyシリーズのポイントリーダーとして迎えることになる。

全35競走で構成される北米のポイント対象レースであるが、その4分の1が終了した時点でGame Winnerが保持するポイントは30。そして、それらのポイントは前述のブリーダーズC競走とアメリカンファロアーS (G1) での勝利で得たものだ。なお、後者のレース名の由来となった競走馬同様、Game Winnerもボブ・バファート調教師の管理馬である。ケンタッキーダービー5度制覇を誇る同調教師は、昨年のダービーを後の3冠馬Justifyで制している。

2018年に行われたすべてのポイント対象レースのうち、ブリーダーズCジュヴェナイルが最もポイント的価値の高い競走であったことを鑑みるに、Game Winnerに追随するのが同競走の2・3着馬にして、それぞれ18ポイントを有するKnicks GoとSignalmanであることは驚くに値しない。しかしながら、現状における彼らの戦績は、必ずしも本番に向けて楽観視できるものではない。

単勝オッズ70倍の人気薄にも関わらずSignalmanを降してブリーダーズフューチュリティS (G1) に勝利した後、ブリーダーズCジュヴェナイルでも再度同馬に先着したKnicks Goであるが、断然の1番人気で迎えたケンタッキージョッキークラブS (G2) ではその人気を裏切り、勝ったSignalmanとの着差18馬身という大敗を喫することとなる。それでもこの負けが大きな驚きと見なされなかったのは、ひとえに、同馬の前述2競走での好走がそもそも想定外だったためだ。

Game Winnerは、ポイント対象レースを複数制している唯一の存在である。なお、Knicks GoとSignalmanを除き、10ポイントを有する馬とその源泉となった競走は以下のとおりである。すなわち、Cairo Cat(イロコイS (G3))、Complexity(シャンペンS (G1))、Maximus Mischief(レムゼンS (G2))、Improbable(ロスアラミトスフューチュリティ (G1))、そしてLong Range Toddy(Springboard Mile)である。

Cairo Catは、その9月以来出走がない。Complexityの距離への融通性には、ブリーダーズCジュヴェナイルでのレース振りを見る限り疑問符が付く。そして、Long Range Toddyの勝ったレースは、同競走がシリーズの一部となって以来、これといった「ダービー候補」を生んでいない。そんな中にあって、Maximus MischiefとImprobableは長い目で見た際には魅力的に映る。

2005年の2冠馬にしてチャンピオンとなったAfleet Alexと類似したオーナー陣を持ち、ここまで3戦全勝、ただし、そのデビュー戦はハイレベル・ハイクオリティーの同義語として語られることの少ないパークス競馬場でのものだったのが、Maximus Mischiefである。一方、同様に3戦無敗のImprobableはCity Zipを父に持ち、こちらは、その美しい見た目とオーナー陣の構成に、Justifyとの類似性が垣間見える。

しかしながら、これまでにポイントを獲得した馬のうち、ほぼ間違いなく最も前途有望なのが、ブリーダーズCジュヴェナイルでの凡走、そして、レムゼンSでの出走取り消しを経て、シャンペンSでComplexity2着となり4ポイントを獲得したCode of Honorである。ただし、2018年は0ポイントに終わったKentucky Derby Future Wager (KDFW) のPool 1掲載馬のなかにも、いまだColiseum、Instagrand、MuchoやVekomaなどの魅力的な候補が存在することも、また事実である。

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